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トピックスBlog

最終更新日:2024年5月15日

自動翻訳とは?機械翻訳との違いやおすすめサイトやAIサービス9選【2024年最新版】

翻訳情報

自動翻訳のおすすめサイトやAIサービス

観光地に関する情報発信や、海外のクライアントとのメールやWeb会議でのやり取りなど、日本でも海外との間で情報の受発信が活発におこなわれるようになっています。

正確さと丁寧さ、個別の市場に向けた戦略的メッセージが必要な場合は、プロの翻訳会社に翻訳を依頼するのがベスト。

しかし日常的なやり取りの場合や、資料やホームページの内容を急いで確認したいなどスピードが要求されるような場合は、自動翻訳など便利なツールを上手に使いこなしたいもの。

そこで当記事では、自動翻訳のおすすめサイトやAI翻訳サービスを厳選し、ご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

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自動翻訳とは?

自動翻訳とは、人間が行う翻訳作業をコンピュータが自動的に行う技術のことを指します。
これは、人間が持つ言語の理解能力と表現能力を機械が模倣することで、ある言語のテキストを別の言語のテキストに変換します。最近ではAI(人工知能)を利用した機械翻訳が主流となっており、特にニューラルネットワークを基にしたニューラル機械翻訳が注目を集めています。

自動翻訳の最大の利点は、その処理速度の速さです。人間が数時間かけて行う翻訳作業を、自動翻訳では数秒から数分で行うことが可能です。また、一度翻訳したテキストのバックアップを取ることができるため、いつでも翻訳結果を確認することができます。さらに、自動翻訳は24時間365日稼働するため、時間や場所を問わずに翻訳作業を行うことが可能です。

しかし、自動翻訳にはまだ改善の余地があります。特に、文脈やニュアンスを理解する能力、専門的な知識を必要とする翻訳、文化的な違いを考慮した翻訳など、人間の翻訳者が持つ高度な能力を完全に模倣することは現在の技術では難しいです。そのため、自動翻訳の結果はあくまで参考の一つであり、重要な文書の翻訳には人間の翻訳者によるチェックが必要です。

自動翻訳の一例としては、Google翻訳やDeepLなどがあります。これらのツールはウェブ上で無料で利用することができ、多くの言語に対応しています。また、一部のツールでは、写真や画像からテキストを読み取り、それを翻訳する機能も提供しています。

自動翻訳は、国際的なコミュニケーションのツールとして、また、多言語対応が求められるビジネスの現場での有効な支援ツールとして、その重要性を増しています。

自動翻訳と機械翻訳の違いとは?

  1. 機械翻訳 (Machine Translation, MT): これは、人間の介入なしにコンピュータがテキストを一つの言語から別の言語に翻訳するプロセスを指します。機械翻訳は、ルールベースの翻訳、統計的翻訳、そして最近ではニューラルネットワークに基づく翻訳など、さまざまなアプローチがあります。

  2. 自動翻訳 (Automatic Translation): これは、一般的には機械翻訳と同義として使われますが、一部の文脈では、翻訳プロセス全体が自動化されていることを強調するために使われます。つまり、テキストの収集、翻訳、そして翻訳結果の配布または公開までが自動化されています。

両者の違いは微妙で、一部の専門家はこれらの用語を同義語として使用しますが、他の専門家は自動翻訳がより広範なプロセスを含むと考えています。どちらの用語が適切かは、特定の文脈や目的によります。

自動音声翻訳と自動翻訳の違いは?

  1. 自動音声翻訳 (Automatic Speech Translation): これは、音声をテキストに変換し(これを音声認識と呼びます)、そのテキストを別の言語に翻訳し、場合によってはその翻訳を音声に変換する(これをテキストから音声への変換と呼びます)プロセスを指します。このプロセスは、通常、リアルタイムまたはニアリアルタイムで行われ、電話会議やビデオ会議での同時通訳のような状況で使用されます。

  2. 自動翻訳 (Automatic Translation): これは、一つの言語から別の言語へのテキストの翻訳を指します。このプロセスは、人間の介入なしにコンピュータが行い、ウェブページ、電子メール、ドキュメントなどのテキストを翻訳するために使用されます。

両者の主な違いは、自動音声翻訳が音声を扱い、音声認識とテキストから音声への変換の両方のプロセスを含むことです。一方、自動翻訳はテキストのみを扱います。

 

自動翻訳やAI翻訳サービスへの企業等の期待の高まり

自動翻訳やAI翻訳サービスへの企業等の期待の高まり

自動翻訳やAI翻訳サービスについては、その手軽さと利便性の高さから、企業等の期待が高まっています。

昨今のAI技術の急速な発展に伴い、翻訳精度も年々改善されており、ビジネスベースや学術などの点でも利用価値が認められるようになっています。

最近では、プロの翻訳会社であっても、必要に応じ機械翻訳ツールを使うことも珍しいことではなくなりました。

例えば専門用語を辞書登録し次の案件に反映させるといった形で、翻訳業務の効率アップに役立つ面があるのです。

Google Chromeなど無料の自動翻訳サイトの特徴

Google Chromeなど無料で多言語のテキスト翻訳に対応する自動翻訳サイトの特徴

代表的な自動翻訳サイトであるGoogle翻訳は、100を超える多言語と日本語の翻訳はもとより、外国語間での翻訳も可能です。

かつての登場したころのGoogle翻訳は、どうしてもぎこちなく、間違いも多いものでした。

しかし2016年にニューラルネットワークに基づく機械翻訳技術を採用してから、状況が一変。

ネット上にある膨大な量の言語データの中から自動的に翻訳のためのモデルを作り、文章全体の文脈をみて翻訳文を生成するようになったので、一般ユーザーからは、ぎこちなさや誤りが格段に減ったと評価されています。

自動翻訳のAI翻訳サービスやツール・アプリ等の特徴

ポケトークやDeepLなどのAI翻訳サービスやツール・アプリ等の特徴

さらに翻訳ツールは大きな進化を遂げています。

近年ではGoogle翻訳以外にも、類似のサービスが次々登場しています。例えばドイツ企業が開発したDeepLなどがあります。

インバウンド対応で注目されているポケトークは、ポケットに専用端末を入れて持ち歩ける手軽さが受けて、観光や医療など幅広い現場で活用されています。

スマホのアプリで利用できる自動翻訳ツールも、複数リリースされています。

いつでもどこでも、世界中の人々とコミュニケーションを取りたいという欲求がある限り、翻訳ツール・アプリやサービスは、今後も進化を続けていくのではないでしょうか。

おすすめの自動翻訳サイト

自動翻訳サイト3選 おすすめの理由と利用シーン及びサポートについてもご紹介

それではまず、自動翻訳可能な代表的サイトを3つご紹介します。

おすすめする理由と利用シーン、及びサポートについても適宜紹介します。

Google翻訳(Google)

Google翻訳

Google翻訳の特徴

Google翻訳は、検索エンジン世界最大手のGoogleが提供する世界で最も有名な自動機械翻訳サイトです。

近年になって精度が大幅に改善され、世界100以上の言語について多言語翻訳に対応しています。

テキストの右クリック翻訳のほか、Webページの翻訳、Word、PowerPointなどのドキュメント翻訳機能があります。特別な設定や操作も不要、個人でも無料で簡単に使用できるので大変便利です。

iOSとAndroidアプリでも無料で利用でき、リアルタイム音声翻訳、画像内テキスト翻訳などの機能をオフラインモードでも使えます。

なお個人用途とは別に、多言語翻訳APIのTranslation APIを企業向けに提供しており、Webサイトを自動翻訳して表示したい場合などに、従量課金で利用できるようになっています。

Google翻訳の概要

サービス名 Google翻訳
URL https://translate.google.com/?hl=ja
運営会社 Google Inc. (本社:アメリカ合衆国)
会社所在地 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-21-3 渋谷ストリーム(日本法人)
対応可能言語 英語、フランス語、中国語など100言語以上
おすすめの理由 特別な操作不能で使える手軽さ、近年になり大幅に精度が改善、アプリでも利用可能
主な利用シーン さっと内容を確認したいとき
無料プランの概要 全ての機能を無料で利用可能
有料プランの概要 Webサイトを自動翻訳できるよう、多言語翻訳APIのTranslation APIを企業向けに提供
(従量課金で利用可能)

Weblio翻訳(GRASグループ株式会社)

Weblio翻訳

Weblio 翻訳の特徴

Weblio 翻訳は、無料の機械翻訳サイトです。

多彩な辞書との連携により、単語の意味だけでなく発音も確認できる機能があります。さらに論文や特許や金融、法律関係などの専門分野の英訳に対応しています。

和訳については「ですます・である調」文体の切り替えが可能なほか、翻訳文の音声確認機能も備わっています。

ほとんどの機能は無料で使えますが、有料のWeblioプレミアムサービスならさらに便利。

広告非表示になり、英検・TOEIC用語彙力診断、20,000語の単語登録、200個の単語帳フォルダなどを利用できます。

なお英語学習をさらに深めたい方向けに、オンライン英会話サービスも提供しているので、Weblio翻訳を使いながら会話力もアップすることが期待できます。

Weblio 翻訳の概要

サービス名 Weblio 翻訳
URL https://translate.weblio.jp/
運営会社 GRASグループ株式会社
会社所在地 〒108-0014 東京都港区芝5丁目14-13 アセンド三田7階
対応可能言語 英語、中国語、韓国語
おすすめの理由 無料でも手軽に機械翻訳可能
翻訳文の音声確認機能
豊富な例文、専門用語
主な利用シーン 英語の論文を逐語訳する場合の、翻訳作業の下準備
メールを英語で書きたいがうまく訳せない など
無料プランの概要 機械翻訳機能は無料で利用可能
有料プランの概要 月額330円(60日間無料トライアル)
・最大20,000語まで単語登録可能
・語彙力診断無制限
・単語帳フォルダ200個
・広告非表示

Bing翻訳(Microsoft)

Bing翻訳

Bing翻訳の特徴

Bing翻訳は、Microsoftが提供する無料の機械翻訳サイトです。

Microsoft Translatorの機械翻訳技術を使用しており、簡単な操作で100以上の言語をすばやく翻訳します。

Facebookの翻訳機能としても利用されており、信頼性の高さが一定程度評価されています。

テキストだけでなく音声翻訳も可能(一部言語に限定)で、スマートフォンのアプリでも利用可能など、利便性の高さが特徴です。

より高度なビジネス用途については、Microsoft Translatorサービスで字数などに応じた有料プランがあります。

料金によって受けられるサポートにも違いがありますので、利用をお考えの方は別途問い合わせてみてください。

Bing翻訳の概要

サービス名 Bing翻訳
URL https://www.bing.com/translator?to=ja&setlang=ja
運営会社 Microsoft Corporation(本社:アメリカ合衆国)
会社所在地 (日本法人)〒108-0075 東京都港区港南二丁目16番3号 品川グランドセントラルタワー
対応可能言語 100以上の言語
おすすめの理由 テキスト翻訳、ドキュメント翻訳など
主な利用シーン テキスト入力により簡単に翻訳したいとき
無料プランの概要 ほとんどの機能は無料で利用可能
有料プランの概要 高度なビジネス用途に向けて、字数などに応じた有料プランあり

AIによる自動翻訳サービスやツール・アプリ等

次にAI技術による自動翻訳サービスやツール・アプリなどの中から、厳選して7つご紹介します。

T-400(株式会社ロゼッタ)

T-400(株式会社ロゼッタ)

T-400の特徴

T-400は、英語学習サービス大手のロゼッタが開発した独自のAI自動翻訳システムです。

プロの翻訳者に匹敵する正確さ(精度95%)と、法務・医薬・金融・化学・IT・機械など2,000以上の専門分野に対応可能なことから、大手企業中心に多くのクライアントから支持されています。

過去に翻訳した用語等がクライアントごとに専用データベースに登録され、次の依頼に生かされる機能が特徴です。

Webサイトを丸ごと翻訳したい方は、URLのリンクを入力するだけで手軽に翻訳可能なので、急いで内容を確認したい際にも便利です。

翻訳したデータは安全な国内サーバーに保存・管理され、2週間後に自動で削除されるので、セキュリティの心配もありません。

T-400の概要

サービス名 T-400
URL https://www.rozetta.jp/t4oo/
運営会社 株式会社ロゼッタ
会社所在地 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-7-1
対応可能言語 英語、中国語など100言語以上
おすすめの理由 プロの翻訳者に匹敵する正確さ
法務・医薬など2,000以上の専門分野に対応可能
主な利用シーン 専門性の高い分野の文書を翻訳する場合
無料プランの概要 無料トライアルあり
有料プランの概要 個別お見積り(初期費用と、ユーザー数などに応じてご提案)

Mirai Translate(株式会社みらい翻訳)

みらい翻訳

Mirai Translateの特徴

Mirai Translateは、ビジネス文書翻訳のAI自動翻訳ソリューションで、多言語対応可能で高い翻訳精度とセキュリティの高さが評価され、三菱商事やデンソーなど国内の大手有名企業でも広く活用されています。(本技術の一部は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の研究成果が活用されています)

テキストやファイルの翻訳をグループ単位で利用できるので、従業員が多い企業での利用に向いています。

ニューラル機械翻訳エンジン技術により、選択した翻訳言語に瞬時に翻訳できるほか、経済系ニュースなどを中心に高い翻訳精度を実現しています。

大手弁護士事務所と共同開発した法務・財務モデルが組み込まれており、サービスの利用規約などのほか、契約書などの法務関連文書や、決算短信・有価証券報告書などの財務関連文書について、実用レベルでの翻訳を可能にしました。

Mirai Translateの概要

サービス名 Mirai Translate
URL https://miraitranslate.com/trial/
運営会社 株式会社みらい翻訳
会社所在地 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷二丁目22番3号渋谷東口ビル 2F
対応可能言語 【標準言語ペア】
日本語⇔英語、日本語⇔中国語(簡体字・繁体字)
英語⇔中国語(簡体字・繁体字)
【法務・財務モデル提供言語ペア】
日本語⇔英語、中国語(簡体字・繁体字)
【多言語サービス提供言語ペア】※詳細は公式サイトをチェック
日本語⇔欧州系言語、アジア系言語(韓国語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語)
英語⇔欧州系言語、アジア系言語(韓国語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語)
おすすめの理由 NICTの研究成果を活用した高精度多言語対応
大手弁護士事務所と共同開発した法務・財務モデル
主な利用シーン 大手企業内での活用(例:法務関連文書、有価証券報告書などの翻訳)
無料プランの概要 無料トライアル14日間
有料プランの概要
(月額)
定額型プラン 88,000円〜(利用人数10人の場合)
・利用人数に応じて利用料金が決まるので、翻訳量を気にせず利用できる
従量型プラン 11,000円
・翻訳量に応じて利用料金が決まるので、少額から手軽に利用を始められる

DeepL Pro(DeepL SE)

DeepL Pro

DeepL Pro(DeepL SE)の特徴

DeepL Proは、ドイツの言語AIシステム開発企業DeepLが開発した無料のAI機械翻訳サービスDeepLの有料版です。

入力したテキストの翻訳データはクラウド上に暗号化されて送信され、翻訳終了後自動で削除されるので、セキュリティも万全。

無料版には利用可能な文字数に制約(月額5,000文字上限)がありますが、有料版には文字数の制約はありません

気になる方は、ぜひ30日間の無料体験で具体的な機能をチェックしてみてください。

DeepL Pro(DeepL SE)の概要

サービス名 DeepL Pro(DeepL SE)
URL https://www.deepl.com/ja/pro
運営会社 DeepL SE
会社所在地 Maarweg 165
50825 Cologne
Germany(ドイツ連邦共和国ケルン市)
対応可能言語 26か国語
おすすめの理由 ドイツの言語AIシステム開発会社が提供するサービス
導入しやすいお手軽な料金プラン
主な利用シーン 一般文書、ビジネス文書の翻訳(個人、中小企業など)
無料プランの概要 【DeepL無料版の場合】
・最大5,000文字の翻訳
・1か月に3ファイルまで翻訳(編集不可)
・最大10個の用語ペア
※DeepL Proは30日間無料体験可能
有料プランの概要
(月額)
Starter:1,000円
Advanced:3,167円
Ultimate:6,250円

Clovernet多言語対訳支援サービス(NECネクサソリューションズ株式会社)

クローバーネット

Clovernetの特徴

Clovernet 多言語対訳支援サービスは、使用言語が異なる会話をアプリで自動翻訳するサービスです。

WindowsパソコンおよびiPadのブラウザで利用可能で、専用端末が不要な手軽さもあり、外国人対応が必要な観光業、宿泊業、小売業などで幅広く活用されているサービスです。

ブラウザ経由で音声やテキスト入力された言語をクラウド上で翻訳し、リアルタイムで相手が使用するデバイスに翻訳文を送ります。

オンライン上で会話の内容がお互いの言語でキャプション表示されるため、コミュニケーションが円滑に進みます。

テキストだけなら同時に20名まで、テキスト・音声・映像なら同時に2名まで利用可能です。

さらに不適切で職業倫理に反する音声データコンテンツを自動的にフィルタリングする機能もついているので、ビジネス用途でも安心して利用することができます。

気になる料金は、利用時間に応じた課金となっており、契約メニューの範囲内で利用可能です。

Clovernetの概要

サービス名 Clovernet多言語対訳支援サービス
URL https://www.nec-nexs.com/service/lp/clovernet_mtss/
運営会社 NECネクサソリューションズ株式会社
会社所在地 〒108-8338 東京都港区三田一丁目4番28号 三田国際ビル
対応可能言語 非公開(直接問い合わせが必要)
おすすめの理由 リアルタイムでの自動翻訳可能、テキストなら同時に20名まで対応可能
主な利用シーン 2か所をつないだ海外とのWeb打合せ
観光客に対する接客の場面 など
無料プランの概要 1か月間無料お試しあり
有料プランの概要
(月額料金)
10時間 25,000円
50時間 42,000円
100時間 57,000円
200時間 92,000円
300時間 130,000円

VoiceTra多言語音声翻訳アプリ(国立研究開発法人情報通信研究機構NICT)

ヴォイストラ

VoiceTraの特徴

VoiceTra多言語音声翻訳アプリは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)先進的音声翻訳研究開発推進センターが研究開発したアプリで、個人の旅行者による試用を想定して開発されたものです。

機能はシンプルで、話しかけたことを翻訳してくれて、世界31言語に対応可能。無料で利用できます。

翻訳履歴は1,000件までクラウド上に保存されるので、翻訳内容を後で確認することが可能。

VoiceTraそのものは研究開発目的のアプリですが、実は商用目的で民間に技術提供されているのが特徴です。

例えば、当記事で紹介したポケトークやZinrai Translation Service、みらい翻訳などにVoiceTraの多言語翻訳技術が活用されています。

VoiceTraの具体的な活用事例

https://gcp.nict.go.jp/news/products_and_services_GCP.pdf

VoiceTraの概要

サービス名 VoiceTra多言語音声翻訳アプリ
URL https://voicetra.nict.go.jp/
運営会社 国立研究開発法人情報通信研究機構NICT
ユニバーサルコミュニケーション研究所(UCRI)
先進的音声翻訳研究開発推進センター(ASTREC) 
会社所在地 〒619-0289 京都府相楽郡精華町光台3-5
対応可能言語 音声からテキストへの翻訳:31言語
おすすめの理由 NICTの研究開発による技術であり、多くの民間サービスに活用されている
主な利用シーン 海外からの個人旅行者による利用
無料プランの概要 利用はすべて無料です
有料プランの概要 有料プランはありません

ポケトーク(ポケトーク株式会社)

ポケトーク

ポケトークの特徴

ポケトークは、多言語翻訳可能で、ポケットサイズで手軽に持ち運びできる翻訳・通訳ツールです。

本体価格には通信費用が含まれているため、回線契約や通信費用などの心配なくすぐ利用できます。

手軽な割に精度が高く多彩で便利な機能も備わっているので、ネイティブの語学講師からも評価されています。

翻訳内容はリアルタイムにクラウドに保存され、議事録作成に活用可能なので業務効率化にも役立ちます。

使い方はとても簡単。

ボタンを押して話しかけるだけで、翻訳結果を音声とテキストで返します

複数のポケトークを連結させてコミュニケーションが取れる「グループ翻訳」は、複数の離れた相手との会話ができる機能です。自国語で話すだけで、相手が設定した言語に自動変換しメッセージを送ることができます。

カメラで文字を撮影すると、55言語を自動認識し画面上に表示してくれる「カメラ翻訳」も便利です。

Web会議で使える便利な機能として、映画の字幕のように外国語を表示してくれる「ポケトーク字幕」機能もあり、対面での会話から遠隔での会議まで、幅広い利用シーンに応じた使い方が可能です。

ポケトークの概要

サービス名 ポケトーク
URL https://pocketalk.jp/
運営会社 ポケトーク株式会社
会社所在地 〒105-7133 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター33階
対応可能言語 音声からテキストへの翻訳:73言語
テキストのみの翻訳:11言語
おすすめの理由 使い方がとても簡単で、多彩な機能あり
ポケットに入れて持ち運び可能な手軽さ
通信料が端末購入費用に含まれている
主な利用シーン 道案内、買い物、Web会議 など
無料プランの概要 ポケトーク字幕(7日間無料体験)
有料プランの概要 ポケトークW:14,850円(通訳機能、発音練習機能)
ポケトークS:32,780円(通訳機能、カメラ翻訳機能、英語・中国語のAI会話レッスン、発音練習機能)
ポケトークS Plus:34,980円(画面が大きい、機能は上記に同じ)
ポケトーク字幕:2,200円(月額)

自動翻訳サイト・AI翻訳サービスのタイプ別特徴比較

以上、ここまでご紹介したサイトやサービス等を、タイプ別に分類。その特徴を比較し一覧にまとめました。

  タイプ 費用(一例) おすすめの理由 主な利用シーン
Google翻訳 Web、スマホアプリ両方に対応 基本的には無料 ・特別な操作不能で使える手軽さ
・近年になり大幅に精度が改善
・アプリでも利用可能
さっと内容を確認したいとき
Weblio翻訳 Web、スマホアプリ両方に対応 ・基本的には無料
・月額330円の有料プランあり
・無料でも手軽に機械翻訳可能
・翻訳文の音声確認機能
・豊富な例文、専門用語
英語論文を逐語訳する場合の、翻訳作業の下準備
メールを英語で書きたいがうまく訳せないとき など
Bing翻訳 Web、スマホアプリ両方に対応 ・基本的には無料
・ビジネス用途で字数に応じた有料プランあり
テキスト翻訳、ドキュメント翻訳などが手軽に可能 テキスト入力により簡単に翻訳したいとき
T-400 Web専用 個別見積もり ・プロの翻訳者に匹敵する正確さ
・法務・医薬など2,000以上の専門分野に対応可能
専門性の高い分野の文書を翻訳する場合
Mirai Translate Web専用 ・定額型プラン 88,000円〜(利用人数10人の場合)
・従量型プラン 11,000円〜
・NICTの研究成果を活用した高精度多言語対応
・大手弁護士事務所と共同開発した法務・財務モデル
大手企業内での活用(例:法務関連文書、有価証券報告書などの翻訳)
DeepL Pro Web、スマホアプリ両方に対応 ・Starter:1,000円
・Advanced:3,167円
・Ultimate:6,250円
・ドイツの言語AIシステム開発会社が提供するサービス
・導入しやすいお手軽な料金プラン
一般文書、ビジネス文書の翻訳(個人、中小企業など)
Clovernet PCかタブレット ・10時間:25,000円
・50時間:42,000円

・リアルタイムでの自動翻訳可能
・テキストなら20名まで対応可能
海外とのWeb打合せ
観光客に対する接客など
VoiceTra スマホアプリ 無料 ・NICTの研究開発による技術
・多くの民間サービスで活用
海外からの個人旅行者
ポケトーク 専用端末 ポケトークW:14,850円(通訳機能、発音練習機能)
ほか、3つのプランあり
・とても簡単で、多彩な機能あり
・ポケットに入れて持ち運び可能
・通信料が端末購入費用に込み
道案内、買い物、Web会議 など

自動翻訳では物足りない場合のおすすめネイティブ翻訳会社

ファーストネット翻訳サービス

ファーストネット翻訳サービス

ファーストネット翻訳サービスは、その名の通り、翻訳業界での高品質なサービスで知られています。

大阪と東京にオフィスを構えるこの翻訳会社は、「高品質・低価格・スピード感」をモットーに、お客様に最上のサービスを提供することを常に追求しています。

人力による翻訳の特長として、自動翻訳にはない流暢さや文脈の理解が挙げられます。

ファーストネット翻訳サービスの経験豊富な翻訳者たちは、この人間特有の翻訳の質を最大限に活かし、機械では再現できないニュアンスや文脈を正確に別の言語に翻訳します。特に、契約書や法律関連の文書をはじめ、マニュアル、観光案内パンフレット、医学論文、裁判書類など、多岐にわたる分野での翻訳に対応しています。

品質を重視しつつも、リーズナブルな料金設定でサービスを提供する同社は、お客様の予算やニーズに柔軟に応じます。そして、その品質の裏には、各種専門分野に精通したネイティブ翻訳者の存在があります。彼らの専門知識と経験により、提供される翻訳は信頼性と精度が保証されています。

ファーストネット翻訳サービスは、その高い品質と顧客への強いコミットメントにより、翻訳業界での信頼性をしっかりと築いています。ビジネスから学術まで、様々な分野での翻訳ニーズに対応する同社は、翻訳会社としてのおすすめの選択肢と言えるでしょう。

ファーストネット翻訳サービスの会社情報

運営企業 株式会社ファーストネットジャパン
所在地 大阪市中央区南久宝寺町1-7-10 シャンクレール南久宝寺201
東京都港区港南2-17-1 京王品川ビル2F C-40
設立年月 (創業年月) 2004年12月 (1998年8月)
公式サイト https://www.1st-translation.biz/

株式会社翻訳センター

翻訳センター

翻訳センターは、ホームページ翻訳、金融、法務、特許、医薬など多岐にわたる分野での豊富な翻訳実績を誇ります。

35年以上の歴史を持ち、英語、中国語を含む80ヵ国語以上に対応するその能力は、翻訳センターが保有する強固なネットワークと専門知識を物語っています。

また、語学に特化した人材紹介や派遣事業も展開しており、多くのクライアントから高い評価を受けています。1986年に大阪で医薬専門の翻訳会社として設立されて以来、現在では工業や特許など、多様な分野での翻訳サービスを提供しています。その高い翻訳の質と精度は、業界内外で高く評価され、「世界の語学サービス会社ランキング」にも名を連ね、翻訳業界のリーダーとしての地位を築いています。

ホームページの翻訳においても、その卓越した実績と信頼性から高い品質を期待できるでしょう。

学術論文や一般論文の英訳・和訳も手がける翻訳センターは、翻訳のプロフェッショナルとして、確かな技術と経験を持つおすすめの翻訳会社として、その名が挙がります。

運営企業 株式会社翻訳センター
所在地 大阪市中央区久太郎町4丁目1番3号 大阪御堂筋ビル13階
設立年月 (創業年月)  1986年4月
公式サイト https://www.honyakuctr.com/

 

まとめ:自動翻訳とは?機械翻訳との違いやおすすめサイトやAIサービス10選

以上、自動翻訳のおすすめサイトやAI翻訳サービスのなかから、厳選した10サービスをご紹介しました。

最近は技術の目覚ましい進歩により、機械翻訳も日々精度が向上しており、実用に大きな支障がないレベルになっています。

しかし文化や商習慣の違い、あるいは対象となる国や市場の特性に応じて発信内容を練り上げるためには、やはりプロの翻訳会社に依頼する必要があります。

弊社ファーストネットジャパンでも、プロの翻訳者を多数抱えており、多言語対応の翻訳を得意としております。

機械翻訳だけでは不安な方も、多くの翻訳実績のある当社に、ぜひお問い合わせください。