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最終更新日:2023年10月24日

Google翻訳API(Google Translate API)とは?料金や上限、Cloud Translationについても解説

翻訳情報

Google翻訳API

近年はGoogleの翻訳技術が非常に高まっています。Googleは古くから翻訳サービスを提供していますが、AIの進化などによってさらに高品質なサービスが提供されるようになりました。

その中でも、Googleの翻訳APIとして「Google Translate API」と呼ばれるクラウドサービスが提供されています。今回はこちらの概要から料金と上限、使用方法やGoogle Translate APIを含めたサービス群であるCloud Translationについても紹介します。

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Google翻訳APIとは

Google翻訳APIとは

Google翻訳APIは、Googleが提供するREST形式の翻訳APIです。 APIに渡した文字列がどの言語で記述されたものかを検出し、自動的に翻訳してくれます。また、基本的にはテキストでの利用ですが、音声を翻訳するサービスの利用も可能です。

APIとして提供されているため、さまざまなツールやWebサイトと組み合わせて利用することが可能です。例えば、Webサイトやアプリケーションを自動的に多言語対応させるために組み合わせることができます。また、機械翻訳サービスを開発するために、Google翻訳APIを採用することも可能です。REST APIが採用されているため、他のAPIやサービスと統合しやすい点が魅力と考えましょう。

なお、Google翻訳APIは無料枠が用意されている有料サービスであるため、この点を意識しなければなりません。無料枠を超える翻訳を利用する際は、有料プランに登録することが求められます。プランについては、後ほど詳しく解説します。

現在はCloud Translationの機能として提供

現在はCloud Translationの機能として提供

公式URL:https://cloud.google.com/translate?hl=ja

Google翻訳APIは、以前の名称の名残であり、現在は「Google Cloud Translation」のTranslation APIと呼ばれるサービスに切り替わっています。今までの翻訳APIだけではなく、複数の翻訳サービスを統合したサービスに生まれ変わったのです。100言語以上のテキストと音声を翻訳できるサービスを以下に紹介します。

Translation Hub

Translation Hubは、リクエストに含まれる大量のドキュメントをさまざまな言語ペアで翻訳するためのサービスです。フルマネージドサービスとなっていて、自分自身で簡単にコメントを翻訳できるようになっています。初期設定を済ませるだけで、大量の文章をすぐに翻訳できる仕組みです。

Translation Hubは用語集やカスタム翻訳モデルを利用しながら、ドキュメントのレイアウトを保って翻訳してくれます。段落ごとに人間が翻訳範囲を指定することなく、段落などの形式を保ったまま翻訳できるようになっているのです。

また、翻訳されたものがそのまま出力されるのではなく、事前にレビューステップを含めることが可能です。社内の担当者が、事前に翻訳結果を確認しておくことで、専門用語の翻訳ミスなどを防げます。

なお、Translation HubはAPIとして提供されているため、他のソフトウェアと組み合わせて利用することも可能です。例えば、日本語でドキュメントを作成して、一連の流れで翻訳する使い方ができます。

AutoML Translation

AutoML Translationは、Googleが提供する基本的な翻訳サービスをカスタマイズするためのサービスです。独自の機械翻訳モデルの構築が可能であり、特定のニーズに併せて翻訳の精度を高められます。例えば、一般的ではない社内用語や業界用語を学習させることで、正確な翻訳を実現可能です。

独自の機械翻訳モデルを生成するため、AutoML Translationを利用するためには、事前の学習が求められます。基本的には1,000文以上の原文と訳文をAutoML Translationに学習させ、機械翻訳モデルを成長させなければなりません。学習が不足していると、その後の翻訳精度に大きく影響してしまいます。

なお、事前に機械翻訳モデルに学習させる必要があるため、この学習についてもコストが生じてしまいます。学習させる内容が多ければ多いほど、翻訳の精度を高められますが、コストも高まるため注意しましょう。また、学習させる文章の精度にも気をつける必要があります。

Translation API

Translation APIは、Google翻訳APIと呼ばれるものであり、テキスト翻訳の基本的なサービスです。Googleが用意した、機械翻訳モデルにテキストを送信し、翻訳された内容を受け取ります。事前に学習が完了している機械翻訳モデルを利用しての翻訳となるため、APIが利用できるようにさえなれば、簡単に利用可能です。

100言語以上の翻訳に対応していて、言語の自動検出が可能なサービスです。そのため、テキストを送信して、翻訳後の言語を指定するだけで利用できます。必要最低限の情報を連携するだけで、高品質な翻訳結果を得られる仕組みです。

また、基本的にはGoogleが提供する機械翻訳モデルを利用しますが、部分的にカスタマイズすることも可能です。とはいえ、基本的には後ほど解説するとおり、Google のトレーニング済みニューラル機械翻訳(NMT)モデルを活用する翻訳サービスだと考えましょう。

Media Translation API

Media Translation APIは、Google Cloud の翻訳と音声認識テクノロジーを活用した翻訳サービスです。音声データから直接、リアルタイムの音声翻訳を提供してくれます。Googleが提供する音声入力のサービスと機械翻訳サービスを一元化したもので、高い精度かつ素早い翻訳が可能です。

リアルタイムの音声翻訳に対応しているため、ビデオ会議、通訳、音声アシスタントなど、幅広い場面で活用できます。音声をAPIと連携する仕組みを構築する必要はありますが、その部分さえ実装できれば、どのようなツールでも翻訳が可能です。

同様のサービスは他社でも提供されていますが、利用できるツールに制限が設けられている場合があります。その点、Media Translation APIは翻訳の対象を自由に選択できるため、利用の幅が広がるサービスです。

Google Translate APIの料金プランと実行の上限

Google Translate APIの料金プランと実行の上限

Cloud Translationには「Cloud Translation – Basic」と「Cloud Translation – Advanced」の2つのエディションがあります。どちらのエディションを利用するかによって、料金や実行の上限が変化する旨が利用規約に定められています。

Cloud Translation – Basic

Cloud Translation – Basicは、Google Translate APIを利用するにあたっての基本的なプランです。Google のトレーニング済みニューラル機械翻訳(NMT)モデルを活用して、動的に高速な翻訳を実現してくれます。

Basicプランということもあり、基本的な機能に限られています。複雑な使い方を必要とせず、とにかくテキストを翻訳したいと考えている人におすすめです。また、利用規約を参照すると1ヶ月ごとの料金プランもシンプルになっています。

  • 最初の 500,000 文字:無料
  • 500,001 文字~10 億文字:$20/1,000,000 文字
  • 10 億文字超:要問合せ

なお、1分間に600レスポンス、1レスポンスあたり5,000文字などの上限が設けられています。Google Translate APIを使ったアプリケーションを実装する際は、この点を考慮することが重要です。

Cloud Translation – Advanced

Cloud Translation – Advancedは、上位プランであり複雑な翻訳に対応できます。例えば、上記で解説したカスタム翻訳モデルの活用やCloud Storageを活用した一括翻訳が可能です。また、複雑な処理に対応した上位のAPIを活用することもできます。

料金プランは基本的にBasicと同様ですが、Advancedはカスタムモデルを利用した翻訳やPDFファイルの翻訳などにも対応しています。そのため、料金は少々追加され以下のとおりです。

  • 最初の 500,000 文字:無料
  • 500,001 文字~10 億文字:$20/1,000,000 文字
  • 10 億文字超:要問合せ
  • オンラインおよびバッチ呼び出し:$0.08/1ページ
  • AutoML Translation カスタムモデル:契約状況による

上限についてもBasicと基本的に違いはありません。Advancedはファイルの送信ができるため、1つの一括リクエストに含められるファイル数の合計が100ファイルという条件が追加されています。

参考:課金対象の文字数計算

Googleで課金対象の文字数を算出する際は、「文字」を単位として計算します。そのため、マルチバイトの文字を翻訳する場合であっても、取扱いに違いはありません。1バイトの文字も2バイト以上の文字も、表記上1文字であれば、1文字分の費用しか発生しないのです。

また、Google Translate APIへのリクエストに含まれている文字は、すべて課金の対象となります。翻訳しない文字が含まれていても、減額されることはありません。例えば「<h3>見出し</h3>」や「###見出し」のように、HTMLなど構造を示すタグが含まれていると、これらも課金の対象になってしまいます。無駄な課金を防ぐためには、転送する文章に気を付けなければなりません。

また、空白のクエリについても費用が発生するため注意が必要です。具体的には、空の検索クエリをGoogle Translate APIへ投げると、1文字分の処理費用が発生します。誤って、処理を投げ続けるような仕組みを生成してしまうと、1文字の積み重ねで課金されるかもしれません。

アプリ作成のためにKeyを取得するステップ

アプリ作成のためにKeyを取得するステップ

Google Translate APIを利用するためには、Google Cloudでアカウント作成とKeyの取得が必要です。

まず、サービスアカウントを作成する流れは以下のとおりです。

  1. Google Cloud コンソールで[サービス アカウントの作成]ページを表示
  2. プロジェクトを選択
  3. [サービス アカウント名] フィールドに名前を入力
  4. [サービス アカウントの説明]フィールドに説明を入力
  5. [作成して続行] をクリック
  6. Cloud Translation > Cloud Translation API Admin ロールを付与

上記の情報を保存した後に、サービスアカウントKeyを取得する流れは以下のとおりです。

  1. Google Cloud コンソールで、上記のサービスアカウントを選択
  2. [キー]をクリックします。
  3. [鍵を追加]、[新しい鍵を作成]の順にクリック
  4. [作成]をクリック

作成をクリックした段階で、必要なJSONファイルがダウンロードされます。これを保存してアプリケーションに組み込むことで、Google Translate APIが認証されアクセスできる仕組みです。

まとめ

Googleが提供する翻訳APIであるGoogle Translate APIについて解説しました。以前はGoogle翻訳APIと呼ばれていましたが、現在は翻訳サービスであるCloud Translationに含まれ、名称もGoogle Translate APIに変更されています。

REST形式のAPIであるため、使用しやすい形式で、システムやアプリケーションに組み込みやすいことが特徴です。単体で利用することもできますが、既存のシステムに翻訳機能を導入する使い方もできます。

なお、Google Translate APIには2種類のプランが設けられていて、利用できる機械翻訳モデルや料金などに違いがあります。利便性を左右する部分であるため、事前に確認しておいて、適切なものを選択しましょう。

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